色差・黄変度・黄色度
物体の色をいくつかの項目に分類して測定し、それらを組み合わせることにより色を数値として表現します。代表的なものとして、国際照明委員会(CIE)により、CIE1931としてXYZ表色系、CIE1976としてL*a*b*表色系が制定されています。
また、各表式系の値から、色差(⊿E)・黄色度(YI)・黄変度(⊿YI)等を算出することができ、色の違いを比較する指標として使用されています。
※1 ⊿Eは標準ではCIE76によるご報告となります。
(CIE94, CIE DE2000等による計算は事前にご相談ください)
※2 【視野角について】
見る物の大きさ(視野の大きさ)によっても、感じる色が異なります。
2° 視野・・・50cm離れた場所から小さい(直径17mm)ものを見た場合
10° 視野・・・50cm離れた場所から大きい(直径88mm)ものを見た場合 とされています。
※3 【正反射光処理について】
表面状態が異なると光の反射(正反射光)の変化により目で感じる色合いが変わります。
(例:全く同じ材質から作られた板でも、シボ加工のあるものは人の目には白みがかって見える)
SCI・・・正反射光を含む測定(表面変化の影響がない) ⇒素材自体の色の指標
SCE・・・正反射光を含まない測定(表面変化の影響を受ける) ⇒見た目の色の指標 となります。
装置名称 | 測定条件 | 概略図(測定の幾何条件) |
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ZE-2000 | 反射 | ![]() JIS Z 8722 5.3.1 幾何条件d |
透過 | ![]() JIS Z 8722 5.4.1 幾何条件e |
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SD6000 | 反射 | ![]() JIS Z 8722 5.3.1 幾何条件c |
透過 | ![]() JIS Z 8722 5.4.1 幾何条件g |
出展元:日本電色工業株式会社