高分子物性

せん断試験
-打抜きせん断試験
-FRP横せん断試験
-FRP層間せん断試験

打抜きせん断試験

本試験は、ダイ内径(φ25.40mm)に対してわずかなクリアランスを持ったポンチ(φ25.37mm)をもって打抜く時の最大荷重より、せん断強さを求めます。

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■ワンポイントアドバイス

せん断弾性率は、打抜きせん断試験から求めることができません。せん断弾性率は、横弾性率とも言われ、直接、測定することが難しい物性値の一つです。 せん断弾性率(G)は、引張弾性率(縦弾性率 E)とポアソン比(ν)から近似値を算出することができます。

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FRP横せん断試験

ジョンソン形2面ジグを用いたGFRPの積層面に垂直な方向のせん断試験です。

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FRP層間せん断試験 試験規格と試験条件

試験形態は、支点間距離を極端に短くし、曲げ成分(試験片下側の引張)を小さくした三点曲げです。 本試験の目的は、層間の接着性能をみる試験です。

標準
厚さ
長さ支点間
距離
試験速度
mm/min
圧子のR(mm)
荷重側/支点側
JIS K 7057 (FRP)2mm20mm10mm10mm1.05.0 / 2.0
JIS K 7078 (CFRP)3mm21mm10mm15mm1~25.0 / 2.0
ASTM D2344h6h2h4h1.03.0 / 1.5

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