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ASTM規格燃焼性試験

世界最大規模の標準化団体であるASTM International(米国試験材料協会:旧称 Americn Society for Testing and Materials)が策定・発行する規格です。2008年現在、約12,000種類以上の規格が発行されており、その策定には135か国・33,000人以上のメンバーが参加しています。ASTM規格は任意規格でありながら、世界75か国で法規制などの基準とされるなど、国際的に広く通用しています。

ASTM International
米国ASTMについて (日本貿易振興機構:ジェトロ)

弊社での主な申請実績

ASTM E162燃焼伝播速度の測定
ASTM E662煙濃度を光電管で測定
BSS7239ASTM E662 試験時の発煙中の有毒ガスの分析

(BSS:ボーイング社の安全規格)
ASTM D638プラスチック材料の引張特性
ASTM D790プラスチック、強化プラスチックおよび電気絶縁材料の曲げ特性
ASTM D952プラスチックシートと電気絶縁材料の結合又は接着強度
ASTM D6866C14(放射線炭素の比率)測定
ASTM D7309MCC(Microscale Combustion Calorimeter)試験

ASTM E162等試験基準値詳細

ASTM E162,ASTM E662及びBSS7239の各試験基準値は下記の表の通りです。

材料の機能試験方法性能基準
車両に関する全ての材料及び部品、但し、例外ありASTM E 162Is < 35
(壁パネル, 天井パネル, 間仕切りパネル 風防, グラスファイバー, プラスチック, ダイヤフラム, ノンシーリング・エラストマー等) (1, 2, 9, 12)ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 200
(例外:ポリエチレン繊維強化プラスチック: Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 165)
HVAC ダクト(1, 2) ASTM E 162Is < 35
ASTM E 662Ds (4.0) < 100
散光器 /プラスチック風防ガラス(2, 14)ASTM E 162Is < 100
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 200
断熱・防音材(1, 2) ASTM E 162Is < 25
ASTM E 662Ds (4.0) < 100
軟質プラスチックフォーム(1, 2, 4, 6)ASTM D 3675Is < 25
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 175
エラストマー – ロックストリップ型ガスケット(1, 2, 10, 11)ASTM C 542合格基準はTable1参照
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 200
エラストマー – その他のガスケットまたはシール材(1, 2, 10, 11)ASTM C 1166100mm (4.0in), 火炎伝播上限 (15)
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 200
建築材料 – 床、屋根(16, 17, 18)ASTM E 119合格(AW3加重で30分以上)
床仕上げ材(12, 13)ASTM E 648CRF > 0.5 W/cm2 (5kW/m2)
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 200
クッション材, マットレス(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8)ASTM D 3675Is < 25
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 175
座枠, シートシュラウド(1, 2)ASTM E 162Is < 35
ASTM E 662Ds (1.5) < 100, Ds (4.0) < 200
座席張り材料(1, 2, 3, 6, 7, 8)14 CFR (FAR) 25.853 (Appendix F, vertical, textiles)燃焼時間 < 10 sec.
ASTM E 662延焼距離 < 150 mm, (6").
Ds (4.0) < 200
配線絶縁(1, 2, 19)IEEE Std 383 – 燃焼性合格
ASTM E 662Ds (4.0) < 50

番号付き注記はNFPA 130及び、49 CFR 238 Appendix Bを参考。これらの注記は、参考文献を抜粋、組み合わせ、または旅客移動用途向けに編集したものである。
1) 表面燃焼性試験で有炎、無炎ドリップとも生じないこと。但し、Transit Authorityによる火災危険分析と承認があればその限りではない。
2) ASTM E 662-97準拠の最大値測定試験による有炎及び無炎時の発煙(発煙濃度)測定値。
3) この代替試験として、シート部(クッション部、織物層、張り材)はASTM E1537試験をカリフォルニア技術公報(California Technical Bulletin)133の合否判定基準で判定し、マットレス部(発泡体、綿布)はASTM1590試験をカリフォルニア技術公報(California Technical Bulletin )129の合否判定基準で判定してよい。完成品が試験品と同等の対火炎性能を有していること。固定フレーム試験は熱流束50 kW/m2で実施。シート部やマットレス部は、破壊やせん断などの行為により各部品が燃焼源に曝された場合を考慮し、火災危険分析を行なうこと。これには注記5、6、7、8の各要件を満たしていること。
4) 張り材の無い状態で試験を行う。
5) 表面燃焼性と発煙性の永続性に関する動的試験は、ASTM D 3574 I2またはI3を実施するが、試料は最低6インチ(154mm)×18インチ(457 mm)×最終用途厚みまたはその倍数のものを使用し、Procedure Bに基づいて判定する。I 3試験を選択する場合は、押込み材(段落96.2参照)は試験試料に合った寸法の物を使用してよい。
6) 表面燃焼性と発煙性の永続性に関する洗浄試験は、FED-STD-191aの5830項(繊維試験)を行う。
7) 表面燃焼性と発煙性の永続性に関するドライクリーニング試験はASTM D2724-87を行う。
8) 材料の洗浄やドライクリーニングを実施できない場合は、その旨をラベルで表示し、製造者の推奨する清浄を実施した後に性能基準を満たしていなければならない。
9) 内装、運転席、外装の各部品を含む、車両に使用される全ての可燃性材料(但し、注記10を除く)が試験対象。また、次の場合、可燃性の表示板は延焼性及び発煙性基準の試験対象外とする。(a) 表示板の実寸厚みが1.5mm(0.060in.)以下の場合 (b) 表示板の占める面積が、車窓を含む壁面全体の10%以下である場合 (c) 単体で0.47m2 (5.0 ft2)を超える表示板が無い場合。 他の主要な技術基準との関係で止むを得ない材料は、燃焼性及び発煙性試験を免除される場合があるが、Transit Authorityによる相対危険度の確認検証と免除の承認は必須とする。
10) 付属品など独立した部品(取っ手、ローラー、ファスナー、クリップ、はと目、電気部品)に使用される材料のうち、最終用途で延焼を助長する可能性の無いものは、燃焼性及び発煙性試験を免除される。この場合、各部品単体の表面積は16inch2(100cm2)以下であり、部品の使用箇所と数量、着火耐性、延焼増進度を検証すること。
11) 各部品単体の表面積が16inch2(100cm2)以下の場合、その部品の材料試験は (a) ASTM E 162 燃焼性試験等 及び(b)ASTM E 662 発煙性試験の両試験の代替としてASTM E 1354を行うことができる。 固定フレーム試験は熱流束50 kW/m2で実施。
ASTM E1354準拠試験における性能基準:
平均発熱速度(qÿ ´´ 180):100 kW/m2またはそれ以下
平均固有消炎域(sf):180秒間で500 m2/kgまたはそれ以下
12) 壁材及び天井材としてのカーペット材はASTM E162及びASTM E662試験を行い、それぞれI sで35またはそれ以下、D s (1.5)で100またはそれ以下、D s (4.0)で200またはそれ以下であること。注記1及び2が適用される。
13) 床仕上げ材は、下敷きパッドと合わせてASTM E648試験を行う。
14) 二重窓は内層の窓のみ試験対象とする。(外層の窓は試験対象外とする。)
15) 平均火炎伝播は4inch以下で、消失しないこと。
16) 開口部(ダクト、点検窓)は炎や煙の拡散を助長しない設計であること。開口部も試験対象とする。
17) 車台と内装の間を仕切る床材の試験時間は各鉄道の状況に応じて決定する。試験時間は、車両が業務中の最大速度に達してから完全停止するまでに必要な時間の2倍に、乗客全員を安全な場所に避難させるまでに要する時間を足した総時間とする。但し、試験時間は15分以上であること。試験材料の数量は1点のみとする。試験材料の寸法は、車両下方からの炎に対する障壁としての能力を検証するための必要分であれば原寸の縮小寸法でよい。要求耐火時間は、最悪の状況下における満員状態からの安全退避に必要な時間とする。
18) 主要な着火源及び熱源、燃料から車両内装を隔離する車体部品は、材料の部品の使用箇所と数量、着火耐性、延焼性、発煙性の検証などを含む、鉄道に適した火災危険分析の結果必要とされる耐火性能を有していること。 この車体部品には、車両の屋根構造体を支える機器及び、二階建て車両の階層間を仕切る内装部品を含むが、注記17の対象とする床材は含まない。
19) ANSI/IEEE 383-1974のsection 2.5準拠試験及び、追加事項として電気系統が試験開始から5分間機能していること。

有毒ガス – BSS-7239(又は、ボンバルディアSMP 800-C)最大濃度
一酸化炭素 (CO), 3500 ppm
フッ化水素 (HF), 200 ppm
二酸化窒素 (NO2), 100 ppm
塩化水素 (HCL),500 ppm
シアン化水素 (HCN), 150ppm
二酸化硫黄 (SO2),100 ppm

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