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事業案内
■軟化・ぜい化
【荷重たわみ温度JIS K 7191、ISO 75、ASTM D648】
油温を一定昇温(120℃/h)させ、試料に指定の曲げ応力を与え、規定のたわみ量に達した温度を荷重たわみ温度としています。
試験条件
1.試験方向
エッジワイズ | 試験片を立ててセットする。スパンは100mm固定で試験片は、短冊試験片(127×12.7×t3mm)を使用することが多い。 |
---|---|
フラットワイズ | 試験片を平にセットする。スパンは64mm固定で試験片は、多目的試験片の中央部(80×10×t4mm)を使用することが多い。 |
2.曲げ応力
■負荷荷重の求め方
F=2σbh2/3L
F…荷重(N)
σ…曲げ応力(MPa)
b…試験片幅(mm)
h…試験片高さ(mm)
L…スパン(mm)
※負荷荷重を計算し、1g精度でおもりを調整します。
ISO 75(JIS K7191) | ASTM D648 | |
---|---|---|
A法 | 1.80MPa 18.36kgf/cm² |
264psi (18.5kgf/cm²) 1.82MPa |
B法 | 0.45MPa 4.6kgf/cm² |
66psi (4.6kgf/cm²) 0.455MPa |
C法 | 8.00MPa | 設定なし |
ISO 75-3 FRP |
曲げ試験を行い、最大応力の1/10の応力を負荷する。 | 設定なし |
3.規定たわみ量
通常は、曲げひずみ0.2%としています。
■標準たわみ量
たわみ(Si mm)=εL2/6h
ε …曲げひずみ(無単位)
L…スパン(mm)
h…試験片厚さ(mm)
試験方向 | 試験片高さ | 規定たわみ量 |
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エッジワイズ | 12.7mm | 0.26mm (ASTMでは0.25mm) |
フラットワイズ | 4.0 | 0.34mm |
【ビカット軟化温度 JIS K 7206, ISO 306, ASTM D1525】
荷重たわみ・ビカット・ボールプレッシャーのPDF版は<こちら>からダウンロード
油中で油温を一定昇温させ、断面積1mm²の針を指定荷重で試料に当て、侵入深さが1mmになった温度をVSPとしています。
ビカット軟化温度試験条件
※ISOのシングルポイントデータは、B-50法を用いています。
試験方法 | 試験荷重 | 昇温速度 |
---|---|---|
A-50法 | 10N | 50℃/h |
A-120法 | 10N | 120℃/h |
B-50法 | 50N | 50℃/h |
B-120法 | 50N | 120℃/h |
【ボールプレッシャー温度】
荷重たわみ・ビカット・ボールプレッシャーのPDF版は<こちら>からダウンロード
電気用品調査委員会B法(油中)
試験温度の油中で、φ5mmの鋼球を荷重20Nで1h押当て、試料のへこみ深さが0.209mmになったときをBPTとします。
IEC60695-10-2および電気用品調査委員会A法は、オーブン中で「やじろべえ」ジグを用いて測定します。
DJKではB法のみの測定を実施してします。
【脆化温度試験】
・常温で破壊しない試料について、低温で行う片持ばりの衝撃試験です。
・試験片の50%が破壊する温度をぜい化温度と言います。
・使用に耐え得る最低温度を決定するものではありません。
装置名 | 脆化温度試験機 型式S (株)東洋精機製作所 |
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適用規格 | JIS K7216、JIS K6261、ASTM D746 |
伝熱媒体 | エタノール/ドライアイス ※最低温度 -70℃ |
つかみ具および打撃ハンマ | JIS K7216 A型 JIS K6261 1b 回転方式 打撃ハンマ 先端半径1.6mm ハンマー端線速度 2m/s つかみ具 片持ばり 5本取り付け |
試験片寸法 | 短冊形 38×6×t=2mm (JIS K7216 A型) ※打ち抜き加工(もしくは切削加工)いたします。 |
試験方法(JIS K 7216)
2℃または5℃の間隔で温度を変えながら、全数破壊温度から無破壊温度の間で 各温度の破壊のパーセンテージを求め、計算式よりぜい化温度を求めます。