お問い合わせはこちら

SERVICE
事業案内

引張試験

引張試験とは、高分子材料の機械的性質の評価として、もっとも基本的な試験です。
・引張試験では、材料の強度や延性などのデータを取得できます。
・DJKでは、恒温槽内(-60~300℃)での試験も可能となっており、材料の温度依存性データが取得できます。
・試験に必要な試験片の作製(射出成形、圧縮成形、押出成形、注型)から承ります。

引張試験(チャック間伸び)① 引張試験(チャック間伸び)②

適用規格 JIS K 7161, JIS K 7113, ISO 527, ASTM D638 等 (下記 表1参照)
試験片形状 ダンベル形、或いは短冊形の引張試験片
*形状についてはご相談ください。
測定温度範囲 -60℃ ~ 300℃(接触式伸び計使用の場合は200℃まで)
*-60℃の以下の測定についてはご相談ください。
ロードセル 100Nから100kN
*千葉/高分子材料試験所のみMAX 300kN


ISO/IEC 17025認定取得

プラスチック材料の引張試験について、ISO/IEC 17025を認定取得しています。 認定範囲内の引張試験については、認定シンボルを付した結果報告書の発行が対応可能です。詳しくは、千葉/高分子材料試験所までお問い合わせください。
認定範囲:JIS K 7161-1, K 7161-2(ISO 527-1, 527-2)の1A形及び1B形を用いた室温での引張試験と、その他ASTM D638 Type I, 旧JIS K 7113:1995 1号形が該当します。詳細は>>JAB認定情報<<をご参照ください。

ilac-MRA 17025試験所認定シンボル(見本)


伸び計

標線間での引張ひずみ測定は、伸び計を使用します。
弊社では下記の伸び計を揃えております。材料や試験条件に合った伸び計を選択し、試験いたします。

①静的伸び計: 引張弾性率の測定に使用します。
・-60~200℃
・伸び10%まで
②動的伸び計: 伸びの小さい材料で破壊まで測定できます。
・-60~200℃
・伸び10%まで
③長尺伸び計: 伸びの大きい材料の測定に使用します。
・室温23℃のみ
・伸び500%まで

④非接触式ビデオ伸び計: 伸びの大きい材料に使用します。
・-40~255℃
・伸び約250%まで
⑤ひずみゲージ: 微小ひずみの測定に適しており、弾性率・ポアソン比を測定します。
・伸び5%まで
⑥Auto-X自動伸び計: 弾性率測定領域から破壊までのひずみ測定が可能です。
・室温23℃のみ
・伸び1400%まで


表1. 主な引張試験規格
規格番号 規格名称 適用材料
旧JIS K 7113* プラスチックの引張試験方法 プラスチック材料全般
JIS K 7161-1*
ISO 527-1*
プラスチック-引張特性の試験方法
第1部:通則
プラスチック材料全般
JIS K 7161-2*
ISO 527-2*
プラスチック-引張特性の試験方法
第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチックの試験条件
射出成形品、押出成形品、 注型のプラスチック材料 (FRPを除く)
JIS K 7127
ISO 527-3
プラスチック-引張特性の試験方法
第3部:フィルム及びシートの試験条件
フィルム, シート
JIS K 7164
ISO 527-4
プラスチック-引張特性の試験方法
第4部:等方性及び直交異方性繊維強化プラスチック系複合材料の試験条件
強化材が一方向強化形態でないFRP
JIS K 7165
ISO 527-5
プラスチック-引張特性の求め方
第5部:一方向繊維強化プラスチック複合材料の試験条件
一方向に繊維強化したFRP
JIS K 6251 加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム-引張特性の求め方 ゴム
ASTM D638* Standard Test Method for Tensile Properties of Plastics 射出成形品, 押出成形品, 注型のプラスチック材料
ASTM D3099 Standard Test Method for Tensile Properties of Polymer Composite Materials FRP
ASTM D882 Standard Test Method for Tensile Properties of Thin Plastic Sheeting フィルム, シート
JIS K 6911 熱硬化性プラスチック一般試験方法
5.18項
熱硬化性樹脂 / 成形材料, 積層板

*の規格の一部がISO/IEC 17025認定範囲試験です。詳細は>>JAB認定情報<<をご参照ください。

 

表2.用語の定義
用語 単位 定義
引張応力 MPa 試験中の引張力を初めの試験片標線間内の断面積で除した値
引張応力の計算式
引張強さ MPa 試験中に観察された最初の極大点の応力(又は最大応力)
引張強さの計算式
引張ひずみ % 標線間距離の増加量を、初めの標線間距離で除した値
引張ひずみの計算式
引張呼びひずみ % つかみ具間距離の増加量を、初めのつかみ具間距離で除した値
引張呼びひずみの計算式
引張弾性率
(ヤング率)
MPa 引張比例限度内における引張応力とこれに対応するひずみの比
弾性率の計算式
*ISO 527-1では、ひずみ0.05~0.25%間の線形回帰によって求める。
ポアソン比 無次元の比 弾性限度内において、引張ひずみ(縦ひずみ)と、それに直交する軸のひずみ(横ひずみ)の比
ポアソン比の計算式
比例限度 引張試験初期は、ひずみに対して応力は直線的に変化、つまり、比例している。この比例範囲内の最大応力を、比例限度という。
弾性限度 引張応力を静かに除去すると、ひずみも完全に消える。このような性質を持ちうる限界の応力を、弾性限度という。
降伏点 応力が増加せずに、ひずみが増加する点。JIS規格では上降伏点(上記の最初の点)を降伏点としている。
標線間距離 mm ひずみを測定する目的で試験前に試験片の平行部に付けられた、二つの標線の間の距離。

※単位は、JIS K 7161-1に従い記載してます。


引張試験の応力‐ひずみ線図の例

初期~
降伏点を過ぎると公称応力が下がり、試験片が極端に細くなる現象をネッキングという。
降伏点を過ぎると伸びは増えるが応力は増えない。
~破壊

引張弾性率のための補助線とSS曲線との開きが生じる点を比例限度という。
上降伏点: JIS規格での降伏点/下降伏点
~破壊点

【よくあるお問い合わせ】

Q:試験機の恒温槽内で、どのくらい引っ張れますか?
A:試験片の形状にもよりますが、多目的試験片を装着した状態(チャック間115mm)で、クロスヘッドの移動量140mm程度です。

Q:引張試験を実施したいが、どのような条件で試験すればよいですか?
A:プラスチックの材料により、引張試験の試験方法が規定されています。プラスチック材料に関する代表的な引張試験規格は表1をご確認ください。 規格に沿った試験のほか、規格に準拠しない試験も対応可能です。詳しくはお問い合わせください。

Q:高速引張試験は可能でしょうか?
A:0.01m/s~5.0m/sの範囲で、室温であれば対応可能です。詳細につきましてはお問い合わせ下さい。

Q:引張試験ではどのようなデータが得られますか?
A:引張試験は、一定速度で試験片を引っ張り、その間に試験片にかかる荷重と伸びを測定し、引張強さや応力、引張ひずみ等のデータを得ます。引張特性を表すさまざまな用語があり、規格等に記載されている用語の定義を表2に示します。 また、代表的な応力-ひずみ曲線を図1に示します。

ご相談・ご依頼・お問い合わせはこちら

関連リンク:高分子物性 >>ポアソン比(歪ゲージ二軸ビデオ) >>曲げ試験 >>圧縮試験