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表面色の比較・変退色用グレースケール

【表面色の比較の概要】

物体の表面色を視感によって比較する方法はJIS Z 8723の「表面色の視感比較方法」に準じて行われます。
色の比較は、自然昼光か人工光源の下で試料色と参考標準色(カラーチェッカー)を比較して行われます。
色の比較を行う際には、色覚正常な観察者と、再現可能な照明及び観察の諸条件を必要とされます。
光源には、自然昼光と人工光源がありますが、自然昼光の分光組成はかなり変動するため、使用可能な時間が安定していて、色比較を再現しやすい個々の人工光源を用いるほうが好ましいとされています。
DJKでは人工光源を用いて色の比較を行っております。

標準光源(人工光源)の仕様

lightsource
Xライト社製 標準光源ブース SpectraLight QC

 

表1 標準光源ブースの仕様
使用機器 Xライト社製 SpectraLight QC
光源 D65:工業用規格で最も使用する北欧の昼光光源をタングステン灯で再現(約6500 K)
D50:印刷物、写真画像用途で使用される真昼の太陽光をタングステン灯で再現(約5000 K)
    ※D50で実施する場合は、D65で使用する光学フィルターを交換することで対応します。
U30:食品業界で使用される電灯色を蛍光灯で再現(約3000 K)
TL84:ヨーロッパや環太平洋地域のオフィス、店舗の照明を蛍光灯で再現(約4100 K)
UVA:蛍光塗料の含有有無確認
CWF:アメリカで使用される工業用の広帯域蛍光灯(冷白色の蛍光灯)を蛍光灯で再現(約4150 K)
A光:典型的な住宅または店舗のアクセント照明をハロゲン灯で再現(約2856 K)
HZ:空を白と認識出来ない日出もしくは夕暮れ光をハロゲン灯で再現(約2300 K)
規格 JIS Z 8723、JIS L 0804
ブース色 マンセル明度N7
試験項目 表面観察、グレースケール
特徴 ・色比較を行う上で規格の光源を再現します。
・D65光源はタングステン灯を使用することで、蛍光灯を使用するタイプよりも可視光域でスパイクが
 少なく、現在ある中で最もCIE D65光源を忠実に再現します。
・カラーチェッカー・パスポートを撮影で使用することで、試験前と試験後の色の出力が
 同一条件下であることを証明させます。(カメラと光源が前後で同一であることを示します)

グレースケールについて

JIS L 0804に準じて、グレースケールを用いて処理前と処理後の試験片の色の変化を級数で判定します。
級数が大きい程変化が小さく、級数が小さいと変化が大きかったことを表します。
D65光下で斜め45度台に処理前後の試験片とグレースケールを設置し、人間の目でスケールと比較しながら色のコントラストが最も近い等級を選択します。

 

greyscale
変退色用グレースケール

greyscale-2

 

参考資料

illumination
試料観察角度

 

pantone
注)出典元;ビデオジェット・エックスライト株式会社