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透過性 -ヘーズ(曇価)・光線透過率

ヘーズ(曇価)の概要

光を照らした物体面からの透過光や反射光を、人は目を介して脳が刺激され、色や物体面の特性として感じることが出来、そのひとつとしてヘーズ(曇価)があります。ヘーズは曇り具合、拡散度合いを示します。

全光線透過率は、その値が大きければ採光材としての性能が高く、ヘーズ(曇価)とは、透明材料の濁り(曇り)具合を判断するのに一般的な数値です。
弊社では自動車用内装材料のISOに準拠したフォギング試験後のヘーズ測定も可能です。

表1 樹脂のヘーズ値(代表例)
樹脂名 全光線透過率(%) ヘーズ値(%)
PMMA 92 0.1
PC 86~89 1~2
PS 87~92 1~2
PVC 76~82 8~15

 

ヘーズメーターの仕様

HZ1

 

表2 ヘーズメーターについて
使用機器 HZ-V3(スガ試験機㈱製) 濁度計 NDH2000(日本電色工業㈱製)
試験規格 JIS K 7105(廃版), ASTM D1003, JIS K 7136(ISO 14782), JIS K 7361-1(ISO 13468-1)
測定項目 ヘーズ(曇価), 全光線透過率, 拡散光線透過率, 平行光線透過率
測光方式 TMダブルビーム方式
シングルビーム方式 (選択可能)
シングルビーム方式
光源 ハロゲンランプ ハロゲンランプ
測定光 JIS K 7105(廃版), ASTM D1003;C光源
JIS K 7136(ISO 14782), JIS K 7361-1(ISO 13468-1);D65光源
試料室 試料サイズ260×145×25 mmまでが
試料室扉を完全に閉めて測定可能
試料サイズ115×115 mmまでが
試料室扉を完全に閉めて測定可能
測定径 φ20 mm
(標準光束14 mm、光束φ7 mmも可能)
φ20 mm
積分球直径 内径150 mm 150 mm
波長範囲 約400 nm ~ 700 nm (ピーク560 nm)
備考 JIS K 7105 積分球、開口部の大きさに左右され、装置ごとの差が出る。
JIS K 7136 積分球、開口部の大きさが補償され、装置ごとの差が小さい。

 

用語説明及び計算式

全光線透過率:全て透過した光の透過率
平行光線透過率:物質をまっすぐに透過する光の透過率
拡散光線透過率:全光線透過率から平行光線透過率を除外したもの

H = Td / Tt×100
H:ヘーズ(曇価)(%)
Td:拡散光線透過率(%)
Tt:全光線透過率(%)

平行光線透過率 大きいほど透明度が増加
拡散光線透過率 大きいほどヘーズが増加
透明0 ⇔ 曇価(ヘーズ)100

hz2

hz3

注)出典元;スガ試験機株式会社