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色差・黄変度・黄色度

色差

物体の色をいくつかの項目に分類して測定し、それらを組み合わせることにより色を数値として表現します。代表的なものとして、国際照明委員会(CIE)により、CIE1931としてXYZ表色系、CIE1976としてL*a*b*表色系が制定されています。
また各表式系の値から、色差(⊿E)・黄色度(YI)・黄変度(⊿YI)等を算出することができ、色の違いを比較する指標として使用されています。

表1 色差計一覧
型式 測色色差計
ZE-2000(日本電色工業㈱製)
分光色彩計
SD6000(日本電色工業㈱製)
測定方法 刺激値直読方法 分光測色方法
照明受光条件
(表2参照)
反射:幾何条件 (d) n-d(8°;de)
透過:幾何条件 (e) n-n(0°;0°)
反射:幾何条件 (c) di(de)8°
透過:幾何条件 (g) di 0°
イルミナント D65, C A, B, C, D55, D65, D75, F2, F6~F12
測定径 反射:φ30 mm, φ10 mm, φ6 mm
透過:φ30 mm
反射:φ25.4 mm, φ12.7 mm, φ6.4 mm
透過:φ25.4 mm
推奨形状 反射:測定径を覆える平坦な面をもつもの
透過:□40 mm~80 mm×90 mm
(試料室扉を完全に閉めて測定可能な範囲)
液体・粉体:10 ml以上
ペレット:150 ml以上
反射:測定径を覆える平坦な面をもつもの
透過:□30 mm~80 mm×250 mm
(試料室扉を完全に閉めて測定可能な範囲)
※液体・粉体は別途ご相談となります。
測定可能項目
※1
XYZ, HVC
L*, a*, b*, ⊿E, YI, W
XYZ, L*a*b*, ⊿E, L*C*H*, L*u*V*, YI, WI, W, WB, Tw, Tint, HVC
分光分布等
視野角
※2
2° (C光源), 10° (D65光源) 2°, 10°
正反射光処理
※3
反射:SCE 反射:SCIおよびSCE
透過:SCI
外観 ZE-2000 SD6000
設置事業所 先端材料研究所
(横浜市都筑区)
高分子材料試験所
(千葉県野田市)
備考 ・液体や粉体の色差測定が標準で可能 ・UVカットフィルター搭載
・380~780 nmでの分光測定可能
 (出力波長間隔:5 nm)
対応規格 ISO 7724
JIS Z 8722, JIS Z 8781-6, JIS K 5600-4-4, JIS K 7373
JIS K 7105(廃), JIS Z 8730(廃)

※1 ⊿Eは標準ではCIE76によるご報告となります。(CIE94, CIE DE2000等による計算は事前にご相談ください)
※2 【視野角について】見る物の大きさ(視野の大きさ)によっても、感じる色が異なります。
   2° 視野・・・50cm離れた場所から小さい(直径17mm)ものを見た場合
   10° 視野・・・50cm離れた場所から大きい(直径88mm)ものを見た場合  とされています。
※3 【正反射光処理について】表面状態が異なると光の反射(正反射光)の変化により目で感じる色合いが変わります。
   (例:全く同じ材質から作られた板でも、シボ加工のあるものは人の目には白みがかって見える)
   SCI・・・正反射光を含む測定(表面変化の影響がない) ⇒素材自体の色の指標
   SCE・・・正反射光を含まない測定(表面変化の影響を受ける) ⇒見た目の色の指標  となります。

表2 色差測定器の概略図
装置名称 測定条件 概略図(測定の幾何条件)
ZE-2000 反射 ZE2000hansya
JIS Z 8722 5.3.1 幾何条件d
透過 ZE2000touka
JIS Z 8722 5.4.1 幾何条件e
SD6000 反射 SD6000hansya
JIS Z 8722 5.3.1 幾何条件c
透過 SD6000touka
JIS Z 8722 5.4.1 幾何条件g
出展元:日本電色工業株式会社