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ガス透過度 -差圧式・圧力センサ法

概要

・装置はJIS K 7126-1(差圧法)に準じた差圧式の圧力センサ法となります。試験片のフィルム(サンプル)を境に、一方の高圧側には試験ガス、他方の低圧側(透過側)は真空引きをすることで圧力差をつくり、透過度を測定する方法になります。
・低圧側(透過側)の圧力変化からガスの透過量を求めることで、透過度・透過係数を算出します。
・材料の用途に合わせ、室温以下(-20℃まで)の測定も可能です。

    圧力センサ法装置外観

1.サンプルを挟んで、「高圧側」と「低圧側」ともに数時間真空排気し、サンプル内・装置内のガスを除去します。

2.「高圧側」に試験ガスを導入すると、ガスがサンプルを通って「低圧側」に透過していきます。
「低圧側」の経時時間による圧力変化をプロットして得られた透過曲線から、透過度・透過係数を算出します。

3.透過曲線の、定常状態を示す直線部分の傾きから遅れ時間を算出し、溶解度係数・拡散係数の算出も可能です。(図1参照)

※遅れ時間・拡散係数・溶解度係数は、JIS K 6275-1 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―ガス透過性の求め方―第1部:差圧法からの算出となります。
※試料によっては算出されない場合もございます。

仕様

温度範囲 -20~90℃ ※加湿不可
試験加圧 100~200kPa
試験厚さ

~4mm程度

試験形状 90×90mm以上, もしくは50×50mm以上
試験気体

N2, O2, CO2, H2, He, Ar, 空気等
(特殊ガスとして、フロンガス・メタンガスなども可能)
※フロンガスの種類は要相談

検出方法 圧力センサ

 

用語の意味(JIS規格による)
ガス透過度 単位分圧差で単位時間に単位面積の試験片を通過する気体の体積
ガス透過係数 気体透過度に試験片の厚さを乗じて、単位厚さ当たりの透過量に換算した値
溶解度係数

試験片界面への試験気体の溶け込みやすさ

拡散係数 試験片内部への試験気体の拡散しやすさ

 

計算式







関連リンク:高分子物性 >>ガス透過度 -差圧式・ガスクロ法 >>ガス透過度 -差圧式・圧力センサ法