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熱可塑性エラストマー(TPE)

DJK技術資料「熱可塑性エラストマー」(PDF版)はこちら

熱可塑性エラストマー(TPE)は、常温では架橋ゴムの性質を示し、高温ではプラスチックのように可塑化されて
射出成形や押出成形ができる高分子材料です。TPEの特性は疑似架橋という特殊な構造に由来します。その構造はゴム弾性を示すソフトセグメント、架橋点の役割を果たすハードセグメントから成り、通常、常温ではハードセグメントは集合してドメインを形成しますが、高温になるとドメインは溶融し架橋点の働きが出来なくなり、塑性変形が可能となります1)
【参考文献】1) 日本ゴム協会編:「ゴム技術の基礎(改訂版)」,P.137,日本ゴム協会(2002)

●熱可塑性エラストマーに関するDJKの受託業務

項目 内容
少量合成 TPV、TPU、TPEE、PEBA等、各種の熱可塑性エラストマー(TPE)をラボスケールで合成試作します。
物性評価 ‣力学特性(硬さ、引張特性、引き裂き強さ、圧縮永久ひずみ)
‣熱的特性(ガラス転移温度、溶融粘度・流動性)
‣動的粘弾性
‣耐摩耗特性
ポリマーアロイ
複合材料化
‣TPEについて樹脂改質剤、相容化剤としての性能を評価します。
‣TPEと機能性フィラーの複合材料を溶融混練法で調製し、その特性を評価します。