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平面曲げ疲労試験

概要

プラスチック材料は、小さな力でも何回も繰り返し負荷を加えることで破壊することがあります。そのため、製品開発の場では繰返し荷重に対する疲労特性(疲れ性)を把握しておく必要があります。
この試験では、平板状プラスチック試験片の面に直交し、かつ試験片の軸を通る面内で、曲げモーメントを繰返し与えることによりプラスチックの疲れ性質を測定いたします(JIS K7119より)。
材料の疲れ性を表す方法として応力-繰返し数線図(S-N線図)があります。縦軸を応力とし、横軸を破壊までの繰返し数とし、疲れ限度を調べます。

※疲れ限度
無限界の繰返しに耐える応力の上限値です。プラスチック材料の場合には、一般的に107回までに破壊しない応力の上限値を疲れ限度として用います(JIS K7118より)。

繰り返し振動疲労試験機 型式 B-70(株式会社東洋精機製作所製)
試験規格 ASTM D671-B法、JIS K7119
試料形状
(設置可能な上限値)
片持ちタイプ ASTM D671 TYPE A、TYPE B、JIS K7119 Ⅲ号 (厚さ8mmまで)
両持ちタイプ JIS K7119 Ⅰ号、Ⅱ号(幅48mm、厚さ10mmまで)
荷重 最大70kgf
制御方法 荷重制御(応力比:-1)
温度 -40~200℃
繰返し数 1800cpm
最大振幅 ±8mm

 

試験片の形状 DJKでの対応
試験可能 射出成形可能 切削加工可能
片持ちタイプ JIS K7119 Ⅲ号
(ASTM D671 TYPE A)
ASTM D671
TYPE B
×
両持ちタイプ JIS K7119 Ⅰ号 ×
JIS K7119 Ⅱ号 ※1

※1 JIS K7119 Ⅱ-20(3.0mmt)になります。ウェルド形状の成形も可能です。

不平衝振子を等速回転して遠心力を発生させ、その遠心力の左右の分力を拘束し、上下方向の力のみを試料に与えます。振動部分の質量による慣性力は荷重バネにより打ち消しますので、試料が疲労し振幅が変化しても荷重は一定です。