SERVICE
事業案内
■NSF Internationalの認証と試験サービスについて
【NSF International(NSF)とは?】
NSFは公衆衛生・安全・環境の向上を使命とする、1944年に設立された米国の非営利第三者機関です。食品・飲料水に接する材料・製品の安全性の規格の作成、規格に対する評価、認証などを行っています。
また、食の安全・水の安全・屋内空気環境の分野において、世界保健機関(WHO)の北米のコラボレーションセンターとなっています。厚生労働省の外国公的検査機関にも登録されています。(登録番号:US20145)
DJKでは、NSF Internationalと協力の上で認証手続きや試験申請代行及びコンサルティングを行っています。
【NSF認証について】
NSFでは幅広い分野にわたって多くの規格がありますが、その中で下記のような代表的な認証があります。
・NSF/ANSI 14:プラスチックパイプ部品と関連材料
あらゆる用途のプラスチックパイプ、給水、排水、食材、ガス、電気配線などに使用される材料および製品をカバー。用途に応じ、異なる要求がある。
・NSF/ANSI/CAN 61:「水源から蛇口まで」飲料水用途の材料・製品が及ぼす健康への影響を評価
管・継手、塗料、機械装置、プロセス機器、水道メーター、バルブといった製品や材料をカバー。どのような化学物質が水に混入または溶出するのか、また最高基準値内であるかを確認する。
・NSF/ANSI 51: 食品機器の材料
業務用食品機器・調理機器(ブロイラー、飲料ディスペンサー、まな板、鍋等)や部品(チューブ、シーラント、ガスケット、バルブ等)の製造に使用される材料や上塗りに関する衛生性の要求。
・NSF533: 飲料水製品に使用される原材料に対するガイドライン
飲料水用途の製品が及ぼす健康への影響を評価する規格として広く知られているNSF/ANSI/CAN 61に基づき、飲料水用途の製品に使用されている「原材料」を対象として作成されたのがNSF533ガイドラインになる。対象とする原材料には、樹脂、酸化防止剤、充填剤等が含まれる。 NSF/ANSI/CAN 61認証を取得している飲料水用途の製品メーカーにとっては、NSF533を取得している原材料は採用がしやすく、NSFリスティングサイトからも検索しやすいというメリットがある。
・NSF42/53/401: 活性炭(吸着ろ材)を主なろ材とする家庭用浄水器に対する規格
いずれの規格も材料・材質の安全性、構造の完全性、除去性能・能力に関するテストが必要となる。
材料・材質の安全性や構造の完全性に関するテストは各規格共通しているが、除去性能・能力は次の通り規格毎に異なっている。
– NSF42:Aesthetic Effect 有害物質ではないが、ない方が好ましい物質。残留塩素など。
– NSF53:Health Effect 日本の水道法に当たる米国のSDWA (Safe Drinking Water Act) で規制されている健康に影響を与える物質。PFASなど。
– NSF401:Emerging Compounds/Incidental Compounds 上記SDWAで規制されていない物質 且つ 味・臭いなど水を美味しく飲むための範囲に入らない物質。マイクロプラスチックなど。
浄水器完成品のみならず、浄水器のコンポーネントに対して、材料・材質の安全性、構造の完全性の規格を取得することも可能。
【NSFで行われる試験について】
NSFでは規格に基づいたテストサービスも行っています。
・ASTM D2837:長期静圧試験
プラスチックパイプが最低50年間の使用可能寿命を持つことを証明。冷水用途の場合は23℃で2,000時間から10,000時間を試験、温水・冷水用途の場合は23℃と82℃を2,000時間から16,000時間を試験する。
・ASTM F2023:耐塩素性試験
温水・冷水用途の配管(PEX, PE, PP, PE-RT)に対し、ASTM規格は材料がASTM F2023に従い耐塩素性試験を満たすことを条件とする。
・ASTM F2567:耐紫外線試験
屋外で使用される配管(主にPEX)に対しての試験。
・その他に水道関連の規格に準じた多くの試験を行っております。NSFで対応している水道関係の規格試験の一部をまとめましたのでこちらのPDFからご参照ください。
【食品製造プロセス関連で要求される認定について】
NSFでは食品製造に関連した認定もあり、代表的なものとしては潤滑油におけるH1認証等があります。
・H1 「食品に偶発的に接触する可能性がある箇所に使用できる潤滑油」
・HT1「食品に偶発的に接触する可能性がある箇所に使用できる熱媒体油」
・3H「食品が付着するのを防止するため、接触する硬い表面に使用できる離型剤」
他にもカテゴリーが存在し、HACCP、ISO22000、FSSCC22000認証等の関連で、各メーカーに認証要求される可能性があります。カテゴリーについては下記の通りです。
コード |
内容 |
---|---|
A | 洗浄剤 |
B | ランドリー |
C | 製造過程以外の製品 |
D | 抗菌剤 |
E | 手洗い製品 |
F | 農薬等 |
G | 水処理関連 |
H | 潤滑油関連 |
J | 吸収剤、滑り止め防止剤等 |
K | 溶媒洗浄剤 |
L | 排水洗浄剤 |
M | 金型離型剤 |
N | 乾燥剤 |
P | その他 |
Q | 卵の殻の洗浄剤関連 |
R | コーティング剤 |