お問い合わせはこちら

SERVICE
事業案内

キャピラリーレオメータによる溶融粘度測定

特徴

溶融状態の高分子材料がキャピラリー(毛細管)を通過して流出するときの物性、Share rate(せん断速度)-Viscosity(粘度)、Share stress(せん断応力)を測定する試験です。
一般に、高分子は温度一定で測定した場合、せん断速度が大きくなると粘度は減少します。そのため、粘度を比較する時は、せん断速度を揃える必要があります。
ダイスウェル比(バラス効果)や、伸長粘度(Cogswell法、RHEOTENS法)、メルトテンション(溶融張力)の測定も可能です。

   

装置情報

装置名 RHEOGRAPH 75
GÖTTFERT製
(RG75)
キャピログラフ1D PMD-C
(株)東洋精機製作所製
(キャピロ)
試験規格 JIS K7199、ISO 11443、ASTM D3835
温度範囲 (室温+5 ℃)~450 ℃ 60~450 ℃
バレル ツイン、内径 15 mm
有効長さ 約200 mm
シングル、内径 9.55 mm
有効長さ 約250 mm
押出速度 0.00005~30 mm/s 0.1~1000 mm/min
ロードセル 最大荷重:75 kN
(片側40 kN)
最大荷重:20 kN
(500 mm/min以上では10 kN)
圧力センサ FS:100 bar、700 bar、2000 bar なし
キャピラリー φ0.5:5 mm (180°)
φ1 :10、20 mm (180°)
φ2 :20 mm (90°)
φ0.5:5 mm (180°)
φ1 :5、10、20、40 mm (180°)
φ2 :10 mm (180°)
ダイスウェル なし 測定位置:ノズル下部5~20 mm
測定法 :レーザー光 (半導体)
     スキャニング
検出範囲:φ0.3~30 mm
     0.001 mm単位
伸長粘度 Cogswell法
RHEOTENS法
Cogswell法
溶融張力 (RHEOTENS) (弊社HP「キャピラリーレオメータによる溶融張力測定」参照)

 

せん断速度はバレル内径と使用するキャピラリー内径により異なります。

キャピラリー内径
(mm)
せん断速度 (1/s)
RG75
(バレル15 mm)
キャピロ
(バレル9.55 mm)
0.5 7.20×10-1~4.32×105 9.73~9.73×104
1 9.00×10-2~5.40×104 1.21~1.21×104
2 1.13×10-2~6.75×103 1.52×10-1~1.52×103

 

○測定例

PA6およびPA6+増粘剤のキャピラリーレオメータによる各種測定結果
<装置>
キャピログラフ1D PMD-C (株)東洋精機製作所製
<対象>
①PA6
②PA6+増粘剤(3 phr)
※PA6・・・アミランCM1017、増粘剤・・・メタブレンA3000

<項目>
・溶融粘度(見掛けのせん断粘度)
・ダイスウェル
・伸長粘度
・溶融張力(「キャピラリーレオメータによる溶融張力測定」参照)

<結果>
溶融粘度(見掛けのせん断粘度)、伸長粘度、ダイスウェル

<条件>
○溶融粘度、ダイスウェル
キャピラリー・・・L/D=20/φ1、試験温度・・・240℃、押出速度・・・1~1000 mm/min、
ダイスウェル測定位置・・・吐出口から10 mm下部
○伸長粘度
キャピラリー・・・L/D=20/φ1、0.2/φ1、試験温度・・・240℃、押出速度・・・1~1000 mm/min