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消防法 危険物判定 第四類 試験受託
■動粘度測定(第四類 引火性液体)
概要
危険物第四類の項の品目に掲げる物質で、引火点(℃)における動粘度を測定します。
測定方法
①粘度計にLスピンドルを取付ける。
②20 cm^3の試料を採取し、気泡が混入しないように注意しながら試料容器に入れる。
③試料容器をスピンドルに当てないように注意しながら粘度計に取付ける。
④昇降ハンドルを回して粘度計を静かに下げ、試料容器内の試料液面が水槽の液面より低くなるように浸漬する。
⑤水平調節ネジを調整して粘度計を水平にする。
⑥粘度計の回転数を30 rpmに設定する。
⑦試料温度が試験温度になったことを温度計で確認し、スピンドルを回転させる。
⑧回転開始から1分後の粘度を読取る。
⑨②~⑧までの操作を2回繰返す。
⑩動粘度(cSt) = 粘度(mPa・s) / 密度比重(g/cm^3)とする。
試験槽 |
低温恒温水槽BV100S(ヤマト科学製) |
測定範囲 |
0 ℃~80 ℃ |
粘度計 |
ブルックフィールド型二重円筒回転粘度計TVB-10M (東機産業製) |
規格 |
JIS K 7117-1987 DB型粘度計 (Lスピンドル) |
測定上限値 |
20 mPa・s |
試料必要量 |
100 ml |
粘度測定の様子
参考資料
粘度(Pa・s) = せん断応力(Pa)/せん断速度(1/s)
粘度の単位 1 mPa・s = 1 cP もしくは 1 Pa・s = 1 N・s/m^2
1 mPa・s = 0.001 Pa・s
動粘度(cSt) = 粘度(mPa・s) / 密度(g/cm^3)
物質名 |
粘度 (mPa・s)/20 ℃ |
密度 (g/cm3)/20 ℃ |
動粘度 (cSt)/20 ℃ |
引火点 (℃) |
アセトン |
0.32 |
0.79 |
0.41 |
-18 |
酢酸メチル |
0.38 |
0.93 |
0.41 |
-10 |
酢酸エチル |
0.44 |
0.90 |
0.49 |
-4 |
トルエン |
0.59 |
0.87 |
0.68 |
4 |
メタノール |
0.62 |
0.79 |
0.78 |
11 |
ガソリン |
0.65 |
0.71 |
0.92 |
-40 |
水 |
1.01 |
1.00 |
1.01 |
– |
エタノール |
1.20 |
0.79 |
1.52 |
13 |
灯油 |
2.42 |
0.80 |
3.02 |
40以上 |
エチレングリコール |
23.5 |
1.12 |
21.0 |
111 |
※危険物第四類では、引火点(℃)における動粘度が要求事項となります。
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