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事業案内
■6.Chemical Characteristics(化学的特性)
※DJKでは生分解性材料の試験委託と海外認証取得の申請サポートを行っております。
①揮発性固形物(VS)量規定
EN 13432, ASTM D6400, ISO 17088では、生分解の認証を受けるためには、全乾燥固形物中の有機物の割合が50%以上あることと定めています。言い方を変えると、無機物フィラーが51%以上充填されているコンパウンドは、生分解材料の認定を受けることはできません。
②重金属およびフッ素化合物規定
規格、各国の規定により含有量の上限は異なりますが、生分解材料の認定を得るためには、重金属およびフッ素化合物の含有量の上限が定められています。
元素 | Zn | Cu | Ni | Cd | Pb | Hg | Cr | Mo | Se | AS | F | Co |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
EN13432 *1 | 150 | 50 | 25 | 0.5 | 50 | 0.5 | 50 | 1 | 0.75 | 5 | 100 | – |
US *2 | 1400 | 750 | 210 | 19.5 | 150 | 8.5 | – | – | 50 | 20.5 | – | – |
Canada *3 | 463 | 189 | 45 | 5 | 125 | 1 | 265 | 5 | 4 | 19 | – | 38 |
日本 *4 | 150 | 37.5 | 25 | 0.5 | 50 | 0.5 | 50 | 1 | 0.75 | 3.5 | 100 | – |
*1 EC OJL2197.8(欧州 土壌改良剤規定)の規定量の50%,
*2 ASTM D6400(2012); 40 CFR 503.13に示されている規定量の50%
*3 BNQ-0017-088
*4 生分解プラ規定
*5 ISO 17088には、各規程の上限値をAnnex Aに示している。
③有機物含有量と生分解性試験実施規定
コンパウンド中の含有量1wt%未満の有機物添加剤および、複数の微量添加剤を使用してその添加剤の総量が5wt%未満の場合は、生分解性試験を実施する必要ありません。ただし、重金属分析、崩壊度、環境毒性試験は実施する必要があります。
また、Normec OWSでは生分解試験を実施するにあたり、材料定性のためにFT-IRと灰分測定をすることになっています。
生分解性に関するページは以下のような構成になっています
1.DJKの生分解試験・認証に関するサービス
2.生分解性プラスチックとは
3.生分解性プラスチック認証とは
3-1.主な生分解材料と生分解可能な環境
3-2.バイオマスプラスチック
4.TUV AUSTRIAの認証種類
5.生分解性プラスチック総合規格
6.Chemical Characteristics(化学的特性)<現在のページ>
7.Biodegradation(生分解度)
8.The Degree of Disintegration(好気性崩壊度)
9.Ecotoxicity(環境毒性試験) Plants toxicity
10.JBPAの海洋生分解性プラ識別表示制度が認めている試験方法
11.EUマイクロプラスチック規制に対応する試験